90を過ぎた私の父は、10年以上前から腰痛に悩んでいたのですが、昭和一桁の昔気質な父は子供(私)の言うことは聞かず、テレビなどの体操をよくやっていたようでした。が、症状は変わりませんでした。
いよいよ生活に支障が出てきたのを見て、内心しめたと思い腰痛の体操を写真にしたものを手渡ししておきました。
それから3ヶ月後、体を見ると見事に変わっていました。歳にして20は若くなったと言う感じです。要は中心に力が集まってきたのです。
体と言うものは、自分の力を発揮した時にしか変わらないものです。医者や薬、或いは整体に頼っている心理状態のうちは、良くなったかと思うとまた戻ってしまったり、本質的な変化は殆どありません。体操や蒸しタオルもやらされている感覚のうちはそこまで変わってこないのです。
自分の力を発揮するには、いわゆるスイッチが入るような心理的な変化があった時に起こります。側から見てやっていることは変わらないようでも、本人の心の方向は全く違うのです。
例えば、腰痛で通っているうちは体の変化は1が2〜3になる程度ですが、それが前立腺に問題が出ると気持ちが変わります。操法も体操も殆ど同じですが、自覚して受ける操法や体操はその効果もレベルが全く違うもので1が20にも30、40にもなるという具合です。