足のつり

寝ている時につるのは良くありますが、日中も頻繁につるという方。

靴を履く時や運転中にも、ちょっとした動作でつると。もともとは就寝中や長時間の歩行後につるようでしたが、最近頻繁につるので見て欲しいと来店。でも運転中は怖いですね。

体を観ると左腰の下りが胸椎10番に繋がっている腎臓の疲労が入った体で、やはり過去に10番と連動する膝(骨の棘)と喉(癌)に症状が出たとのことでした。足のつりは腰が下がった方の足に起こすので、左腰を挙げる操法と背中の反りを作る体操を教えた後によくよくお話しを聞くと

町の健康体操に週二回ほど顔出しされているとのことで、そこで手足に重りをつけて手や脚を上げるような体操をしているようです。

お尻やふくらはぎが随分逞しくなってはいるのですが、胸椎10番を突出するように前屈した体勢のまま足に重りをつけて挙げているのが原因です。

この姿勢で足を上げると背中の反りがないため、腰を使えず、足だけの筋肉だけで体操が行われます。結果、足やお尻の筋肉は付きますが、足の酷使に陥ってしまって、筋肉疲労を過度に誘発して、足のつりが頻繁に起きてしまいます。もともと胸椎10番、腎機能に常に負担をかけている体なので、この体勢を増長する運動をしていることになります。

健康体操が反対に体を崩してしまう結果になっていたようです。

この場合は腰を入れて背中の反りを作ってから足を挙げる必要があります。(根本的には左股関節と左肩、肋骨の問題です)

似たケースで、体の反りがないまま機械を使った健康体操教室に通っていた方が背中だけ逞しくなって、背中の痛みで寝返りができないと来店なんてこともありました。

巷に溢れた健康体操ですが、皆んながやっているからと、体が崩れたまま同じことをすると、かえって悪くしてしまうのです。