股関節痛、比較的体の柔らかい女性に多い症状です。体が硬い男性の多くは腰痛や坐骨神経痛になるようです。
さて、股関節という所、体の土台、建築でいう基礎に当たる骨盤と足を繋ぐ関節ですが、ここに痛みや違和感が出ているということは、体の歪みがかなり長い期間あったはずです。グレードで言えばかなり重いと言えます。通常は股関節に出る前に腰周りの痛みや泌尿器や生殖器の疾患などになるからです。
そのためか、昔から整体では古いものが蓄積される場所と見ています。
多くは呼吸器、肝臓、腎臓の問題が裏にあります。
ですから、股関節や骨盤だけを一生懸命にいじってもなかなか解決しないことが多いのではないでしょうか。
股関節に出ている場合は必ず体全体を診ないと本質的な解決はないと思います。いえ、どこに何が出ていようが常に体全体を診るのですが…
症例)右股関節から腿裏が痺れる、痛む。
あまりの痛さにブロック注射を何度か打っている。
見立て)右の腰は元より、肺(肋骨)が下がっている状態が長く、これに伴い閉経が重なり右の骨盤か開いたためと見ました。
対応)股関節を挙げて、腰首が緩まないよう締めることで痛み自体は緩和します。日常的に肋骨、腰、股関節挙上の体操は必須です。
症例)左腰から仙骨を通して股関節周りが痺れを伴う痛みが続いている。正座が困難で病院では人工関節を勧められる。
見立て)やはり左肋骨の下垂が見られますが、同時に腎臓系統の硬直が見られますので食べ過ぎ飲み過ぎの常態化及び呼吸器の問題から気圧湿度変化によっても左腰の下垂を招き股関節痛を誘発していました。
対応)左の腰を挙げて締めることは必須です。簡単に落とさないように体操は必要ですが、食習慣も変える必要があります。
症状は同じでもその原因や背景にあるものは一人ひとりみな違いますので、対処方法もまた変わります。痛みがある時には患部に蒸しタオル、はお試しください。