早い人では正月明けに、冬の間ためていた脂肪を下痢のようにして排泄します。前後して、後頭骨がゆるみます。 いわゆる春入りです。 この時に頭痛や目の違和感、歯が浮くなどの症状が出たり、詰めたものが取れるといったこともあります。 そして立春の頃には水が飲みたくなってくるものです。 春に向け皮膚や粘膜を作り変え、呼吸器の働きを活発化させようと準備する体の要求です。 体が鈍くなっているとそういった要求も起きず、水分不足によって免疫力も低下します。 その結果、風邪を引くこともありますが、風邪で熱を出し汗を出すことが体の自浄作用になります。 予防接種や風邪薬で症状を抑えようとする前に、体を整え感受性を高めた生活をしたいものです。 その後、肩甲骨(呼吸器)と骨盤(生殖器)が緩みだすと本格的に春の体へと移行していきます。
ところが、普段から過食や遅い時間の食事、ストレス、運動不足、薬の常用などで体を鈍くし、 硬直や捻れを抱えたままの体は、こうした春の移行についていけずに、花粉症などの症状に悩まされることになります。 しかしまた、花粉症自体も風邪と同様、緩まない体をなんとか緩ませようとする体の反応です。 ここでもまた薬で反応を抑えることを繰り返していると、やがて体は反応することをやめ、 硬直や歪みが固定化され、重い症状を突然出すような体を自ら作っていくことになります。