例えがいいかどうかわかりませんが、整体操法と医療との違いをイメージできればと考えてみました。
例えば『雨どい』を体に例えてみると、継ぎ目から雨漏りした状態を『ひざ痛や腰痛』のような症状と考えてみてください。
水漏れしている穴を塞ぐのが医療(いわゆる西洋医学)、雨どいの建て付けを直して水漏れしないように戻すのが整体。
雨どいの継ぎ目に出た歪みを直さないで穴だけ塞ぐと、また地震や台風なんかで水漏れしたり、別の箇所から漏れたりなんてことがあるので、建て付けを直した方がより根本的な解決ですよね。
手術で穴を塞いだとしても、雨どい自体が歪んだままでは、また壊れたり、ひどい場合には雨どい自体が吹き飛んでしまわないとは限りません。
そして雨どいと違って人間には自分で修復する自己修復能力があります。
雨どい自体を新しいものに再生したり、もっと強い強化タイプの雨どいに変身する力があります。
通常これは、風邪をひいて熱をだした時に起こります。熱をクスリで下げたりしないで、汗を出しきりしっかり経過させると、体は確実に変わっています。質が変わるのです。硬かった骨に弾力が出たり、筋肉が良質な霜降り肉(笑)になるようなものです。
建て付けがきちんとした体は、この自己修復作用が必要な時に速やかに起こり、その経過も早いです。
整体では昔から『宵越しするような風邪をひくのは体が鈍いから』と言われるくらいです。
穴をあちこち塞ぎ続けて行くことは、いつか大病にならないか、寝たきりや介護してもらう人生にならないかと不安に生きる人生のように思います。
穴を塞ぐことも時には必要ですが、まずは建て付けを歪みない状態にしておくことがいいとは思いませんか?
そして、新しい雨どい、欲しくないですか?