鈍った体

傷んだものなど悪いものを食べても、吐いてしまえばそれで終わり、下痢をすれば終わりなのですが、体が鈍っていると毒を吸収してしまって後々に発疹したりするのです。 しかし、せっかく発疹しているのを皮膚病だと思って薬を塗ってしまうと、毒の出しようがなくなって別の形で病気を出すことになります。本来、体は健康になるようにできているので、病気というのは体のバランス維持のための積極的な反応とも言えます。しかし鈍った体だと、いつまでも病気をかかえていて症状が治まらない、つぎつぎと色々な症状を出す、突然大きな病気になるなどといったことになります。 この鈍くなった体とは、背骨に弾力がなくなって肋骨が硬直した体であり、中毒の体※です。中毒の体は、体にとって不要な毒を体外に排泄できなくなった状態です。不要なものとは悪い食べ物に限らず、農薬、排気ガス、放射能、薬のほか、食べ過ぎや飲み過ぎ、精神的なストレス、地震などのショック、毎年のような異常な暑さも中毒の要因になります。 整体の立場でみれば、喘息、アトピー、アレルギー、リウマチ、胃腸障害に始まってガンや白血病などの難病奇病に至るまでほとんどが中毒を背景にした病気です。 特に排泄できない過剰栄養で自家中毒を起こして、体を毀しているケースは非常に多いのです。というより殆どと言っていい位です。
風邪をひいたらしっかり経過させること、蒸しタオルや温浴法で鈍った所に刺激を集めること、体操で鈍った箇所を自覚すること、操法で気を集めること…すべては刺激に対して速やかに反応できる体を作っていくことに繋がります。

※ 整体では、肝臓(胸椎9番右)の異常が心臓(胸椎4番左)の異常、つまり血液の異常と重なった状態を中毒の体といい、中毒操法などで解毒排泄を促します。