冬は骨盤が一年間で一番引き締まる季節です。だいたい冬至(今年は12月22日)前後にそのピークを迎え、その日を境に真逆の開きに入ります。
基本的に引き締まる=守りの体勢なので、本来ならあまり症状を出す季節ではありません。
世間的には冬は体が硬くなるから血管も弾力がなくなり、脳卒中になりやすいと言われています。まぁ、体が引き締まるので血管を切りやすいと言えばそうですが、元々の体が水分が足りていない状態だと言うことです。また風邪を引きやすい、インフルエンザにかかりやすいと言うのも、風邪を引く条件として水分不足の体です。コロナも同じです。ついでに冷えやすい、冷えると言う人も同様に水が足りていません。
本当に元気な体は真冬でも真水が飲みたくなるものです。体がこわばって水分不足の人は水を飲みたいとは感じなくなります。地面の土が乾燥してカチカチだったら、水を撒いても吸い込まないですよね?体も同じです。また水分が不足してドロドロになった泥土も水を吸収しにくいものですね。血液ドロドロと言えばイメージできるでしょうか…
水分不足は背骨に現れますので、触れば足りていないかはすぐにわかります。操法の際に「白湯を飲んでください」って言われたら、足りてないですよ。口に含んでちびちび飲むと沁み込みやすいのですが、「もうガンガン飲んで、ガンガン出してください」とか「味噌汁や麺の汁まで飲み干すようにして」なんて言うこともあります。体の状態によって変わりますので、その体に合った水分補給の仕方が一番速やかに解消できるから一概にこう飲んで、ではないのです。
水を飲む時期は、「冬に飲む」のが体にとっては一番です。1月、2月の一番寒い頃に飲んだものは、翌1年を通した体の基礎になります。3月くらいになれば、「肌や皮膚がなんか違う」と感じるはずです。
冒頭のように頭に関しては、冬場は引き締る季節ですので、当然頭も締まってきます。そのため「気が上がる」と感じる方もいます。のぼせや、急な発汗、めまい、目が霞む、頭痛、頭重、クビの張りやこり、など頭部の症状として現れます。
冬場の整体ではこの「頭のこわ張り」をほどく操法を行なったりします。頭には手で触れるとたくさんの『穴』があるのですが、その穴と穴を丁寧に追っていくことで頭部を整える『穴追い』といわれる施術です。生理が不安定な時にも有効です。
腰痛やひざ痛などの症状の時には、焦点がぼけてしまい体が混乱して効果が半減しますので、やることはありませんが、あまり症状のない定期操法の際には受けていただくと良いものです。