疲労困憊の背中、眠りが取れない背中、思い悩みや憤りが続く背中、食べ過ぎの背中、水分が足りていない背中、胃や腸が動いていない背中、膝を痛めたり呼吸器に異常がある背中…
背中(背骨)はその人の生活や環境、感情、過去現在、体の不調や将来的に起こすであろう病気…等々、実に多様なことを物語っています。
整体法、この古くから伝わってきた療術は、背骨から体や心を読み取り、心身を整える整体術です。
病気は治すものでなく治るもの
元来、体は自ずと治るよう、健康になるよう、生き切れるよう力を持ち合わせています。
整体はこの自然の働きを阻害する気のつかえを取り除き、体が元々備えている生きる力、治る力を発揮できるように導くものです。
自然の体を取り戻す
健康な体とは、よく気が通り、弾力があってしなやかなものです。そして気が通っている体は、体に不用なものを速やかに体外に排泄し、病気や怪我になっても自ずから回復していきます。
体が整うということは、元々持っている体の自然を取り戻すことであり、その結果、周りの環境や自然界との調和が生まれ、体からの声(体の要求)はもとより、自身の深い心、無意識の領域の想いに気づき、生き方をも正していくことに繋がります。
風邪を引き熱を出せる体
気が通る体は、体の不調はもとより、季節気候の変化、心の煩悶が起きた時、体と心の成長の際には自ら風邪をひきます。そして熱を出し汗を出し風邪を全うすることで、心身は元に戻るのではなく、新たに迎える気候や環境に見合うように、本来の方向へと脱皮していきます。
つまるところ整体操法は、病気治しではなく気の通る体への導きであり、風邪が引ける体、熱を出せる体への手助けと言ってもいいものです。
お知らせ
・整体事始め「風邪の経過」を更新しました。
・整体事始め「腹を養う 気を集める」追加しました。
・ブログ「胸のしこり」追加しました。